ワクチンアジュベント(ワクチンを強化、安定化するもの)としてのニチグルカンの可能性を説いた論文が、国際ワクチン学会の雑誌 Human Vaccines and Immunotherapeutics に掲載されました。
論文では、黒酵母アウレオバシジウム・プルランスの AFO-202菌株が産生するβ-グルカン(ニチグルカン)は、すべての免疫システムを強化する可能性を持っており、COVID-19のワクチンアジュバントとして臨床研究を行う価値があると推奨されています(https://doi.org/10.1080/21645515.2021.1880210)。
鼻や口から侵入した病原体は唾液中の粘膜免疫と抗体により阻止され、体内に入った場合は自然免疫、適応免疫、訓練免疫(TRIM)により攻撃されます。ニチグルカンはこれらすべての免疫システムに有益な効果を持つ可能性があると述べています。