メッセージ

 

医療を通じて、日本と世界の架け橋に

人の出会いと技術の巡り合わせ

インドで生まれ育った私はティルネルベリ医科大学を卒業後、ロータリーの交換留学生として山梨医科大学(現・山梨大学医学部)に留学しました。心臓血管外科の専門科に入学した後に医学博士号を取得し、卒業後は同大学の臨床研究連携推進部の研究員として関わっています。

私が来日して約30年、GNコーポレーション(以下、GNC)を設立して18年が経ちますが、弊社の設立前から取り組んでいる事業のひとつが、日本の技術を用いた再生医療の研究所である日印再生医療センターの運営です。そのきっかけは、日本国内のとある大学教授との出会いでした。インドには角膜のさまざまな問題を抱える方が多く、その教授の技術が角膜再生に役立つものであったことから、インドに紹介するために再生医療の研究を始めることになったのです。

GNC設立後は再生医療の研究と並行して、日本の医療器具・機器、フードサプリのインド輸出に取り組んでいます。小児心臓外科を専門とする私は、インドの医療現場をサポートするために日本とインドを往復していました。驚いたことにインドでは、心臓疾患のオペに用いるナイフが眼科のものだったのです。現地の医師から「日本製の眼科ナイフをインドで販売してみてはどうか?」と提案があり、販売ルートの開拓と同時に、日本の科学者が開発した異物反応のない細胞培養材料が角膜再生に活用できるという接点を見出しました。

アメリカの著名な学会<ARVO>で角膜再生の論文を発表するとアクセプトされ、インド国内の様々な医療機関から問い合わせが殺到しました。最初は角膜の上皮細胞の再生を目的としていた技術は、今では16科目にも拡大。その間に、輸出可能な医療器具と機器も増え、インド国内の複数の大学との教育的なパートナーシップを結びました。インドのほか、2008年にはトロント大学の再生医療教育プログラム<TPRM>に参加し、インド国内でもそのプログラムに参加できるようになっています。現在はマレーシアとベトナムにも我々の再生医療の技術が役立っています。

角膜に適用していた再生医療の技術を尿道狭窄でも展開したところ、2016年には初めて日本国内の特許を取得でき、日本の医療関連の皆様が私たちの事業に興味を示してくれるようになりました。つまり、インドで取得したノウハウが日本にも役に立つという状況が起きているのです。現在は日本の病院と研究所と再生医療施設をインドの研究者が訪れ、逆に日本の人材に対して細胞培養や輸送について教えています。

 

言葉と文化、専門分野の壁を超えた先にあるもの

日本国内には多くの素晴らしい技術と製品があります。ただ、それらのアピールは海外に対して十分にできていません。その理由としては、言葉の問題が挙げられます。国際社会において日本人は自己アピールに長けているとは言えず、自分にできることを訴える文化が海外と異なります。つまり、コミュニケーションの壁を超えることができると、インドを含めた海外諸国で対等にビジネスできる可能性が飛躍的に高まるのです。弊社は医師としてのネットワークを生かし、インド進出を考える医療関連企業の皆様にさまざまなサポートを行います。

私たちが培ってきた再生医療の技術。その基になっているのは医者や生物学者ではなく、科学者や物理学者の技術です。これまで16科目に認定された技術のうち、2つが臨床まで進むことができました。現在は日本における尿道狭窄の臨床実験に取り組みながら、海外展開を視野に入れています。

学者の皆様による素晴らしい細胞培養の技術が医学のどんなニーズに当てはまるのか。そのアイデアを考えるのが弊社であり、医学的な立場から眼科、泌尿器科などとの橋渡しとなることで、医者、研究者、ストラテジーアナリスト、日本とインドにいる十数人のバックオフィスなどと連携し、国内外に新たな医療ソリューションをつくってきました。

異なる言葉と文化、専門分野、それぞれのバリアを超えることで、世界的なチームをつくることができたのは私たちの財産です。今後は新たに取得を予定している特許を通じて、アメリカやカナダを経由したグローバルな展開を考えています。これまでの取り組みを活かすことで、基本的な生物学的な考え方を変えられる可能性を秘めています。免疫学、細胞培養学などの根本的なルールも変えられるかもしれません。医療ビジネスの世界展開。その壮大なビジョンを実現するために、私たちのソリューションとネットワークをお役立てください。

研究開発担当

医学博士

アブラハム サミュエル

    トロント大学特別客員教授
    インド・タミルナド州立MGR医科大学客員教授
    1. 山梨大学大学院  臨床研究連携推進部 非常勤講師/同第2外科 研究員
    広島大学トランスレーショナルリサーチセンター 客員准教授
    日印再生医療センター(インド、チェンナイ)理事
    メディアスホールディングス株式会社顧問


主な活動

    ・Tirunelveli 医科大学(インド・ティルネルベリ)を卒業後、1999年に山梨医科大学(現山梨大学医学部)にて博士号を取得しました。
    1. ・Bioentrepreneur (nature.com)にブログを書いています。ネイチャーが研究の商業化に熱心な科学者を集めて開設しているブログ集です。

コンサルタントのブログからご覧ください

    1. ・トロント大学(カナダ・トロント)と共同でTPRMトレーニングプログラムを監修しています。

NCRMをご覧ください

    ・Nichi-Asia Life Sciences SDN BHD(マレーシア・クアラルンプール)との技術提携を進め、マレーシア初のGMP幹細胞培養研究施設の設立・運営に関与しました。(2008年3月~2012年4月)
    ・複数の日本企業と顧問契約を結び、インドでのマーケティングについて情報収集やアドバイスを行っています。

所属学会

      ISCT International Society for Celluar Therapy
      Asian Cell Therapy Organization
      ISSCR International Society for Stem Cell Research
      Japanese Thoracic Surgeons Association

特別研究員

      Indian Association of Cardiothoracic Surgeons (IACTS)
      Indian Association of Biotechnology & Pharmacy