2022年09月22日
ジーエヌコーポレーションは、江戸川病院(東京都江戸川区)と共同で、10 月 16 日(日)の日本時間11:00~12:10、国際ウェビナー「尿道狭窄症に対する細胞治療アプローチ」を開催します。
このウェビナーは、同日開かれる日印再生医療センター 記念学術イベント NCRM NICHE 2022 (協賛:江戸川病院EELS研究所、株式会社JBM、ジーエヌコーポレーション)のプログラムの一つとなっています。
ウェビナーでは、尿道狭窄症に対する新しいソリューション BEES-HAUS法 について、日本における治療の第一人者である堀口明男医師(防衛医科大学校)、米国の泌尿器科専門医 Dmitriy Nikolavsky 医師(ニューヨーク州アップステート大学)、BEES-HAUS 法の考案者である Surya Prakash Vaddi 医師(インドYashoda 病院)が講演を行う予定です。
男性の尿道狭窄は55歳以降に増加する疾患で、先進国では多くが前立腺癌の放射線治療による合併症あるいは前立腺肥大症の外科的切除などの後遺症として発生しています。既存の治療法としては尿道切開術や拡張術などが広く行われていますが、再狭窄が大きな課題となっています。
この課題を解決するため、江戸川病院EELS研究所チームは、日印再生医療センター、ジーエヌコーポレーションと共同で、口腔粘膜組織由来の細胞を用いる新しい治療法 BEES-HAUS を開発しました。
この治療法では、外来で患者自身の口腔粘膜の小さな組織を採取した後、研究室で細胞を分離し、日本の分子工学専門家が開発した3Dポリマー足場プラットフォームで培養します。10~15日間の培養後、線維性癒着を除去し、3Dポリマー足場に包んだ状態で狭窄部位に移植します。
インドでは6人の患者を対象としたBEES-HAUS法のパイロット試験が行われ、3年間の追跡調査で安全性及び移植された細胞の生着が確認されました。堀口医師が率いる防衛医科大学校のチームは、江戸川病院EELS研究所と株式会社JBMの協力により、この方法を動物モデルで再現、前臨床試験での安全性と有効性を証明しており、現在、江戸川病院での大規模臨床試験に向けて動き出しています。